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2026年10月19日

統計の向こう側にある「現場の声」を届ける —— 舞台『みんなの家 ひまわりの家』への協賛と、Furious Greenが地域社会で向き合うこと

横浜市で過去最多14,180件となった児童虐待相談。数字だけでは見えない児童養護施設の現場と子どもたちの姿を伝えるNPO法人夢の宝箱の舞台『みんなの家 ひまわりの家』に協賛した背景と、AI体験クラスから続く地域社会への取り組みを綴ります。

2026年9月27日、横浜市泉公会堂にて、特定非営利活動法人 夢の宝箱様が主催する舞台『みんなの家 ひまわりの家』が上演されました。

4度目の開催となった今回の公演には約230名の方が来場され、Furious Green合同会社は協賛企業として本公演を支援いたしました。

私たちFurious Greenは、2026年1月にも夢の宝箱様が主催されたイベントにて、児童養護施設で暮らす子どもたちに向けた「AI体験クラス」を担当させていただきました。今回は、子どもたちと直接触れ合った前回のワークショップから一歩広げ、子どもたちを取り巻く「社会の理解」と「現場を支える大人たち」に光を当てる本舞台に協賛した背景をお伝えします。


「過去最多14,180件」という統計だけでは見えない現実

私たちがオフィスを構える横浜市において、令和7年度(2025年度)の児童虐待相談対応件数は市全体で14,180件(区役所3,999件、児童相談所10,181件)に達しました。前年度から759件(5.7%)増加し、過去最多を更新しています(令和8年6月1日 横浜市記者発表資料より)。

私たちは普段、AIやデータを扱う企業として多くの数値や統計に向き合っています。しかし、この「14,180件」という数字の羅列だけでは、その背後にある子どもたち一人ひとりの暮らしや痛み、そして日々現場で向き合う方々の姿までは決して見えてきません。

さらに、児童養護施設には「子どものプライバシーを厳格に守らなければならない」という高い壁があります。それゆえに日々の生活や入所に至った経緯を外部へ発信することが難しく、結果として以下のような構造的課題が生まれています。

領域 統計やニュースだけでは見えない課題 現場で起きているリアル
社会・地域の認識 「児童養護施設」という言葉に対する漠然としたマイナスイメージや偏見 施設での温かい日常や、子どもたちが前を向いて暮らす姿を知る機会が極めて少ない
施設職員の環境 専門職としてのやりがいや葛藤が外部に伝わりにくい 守秘義務や業務の特殊性から「身近な家族にすら仕事の意義を理解してもらいにくい」という孤立
子どもたちの背景 一括りに「虐待」「社会的養護」として処理されやすい 親の自死や身体的虐待、居場所を失う(トー横キッズ問題など)一人ひとり異なる深い傷と回復の過程

実在の子どもたちと現役職員の知見から生まれた『みんなの家 ひまわりの家』

こうした「見えにくい現実」を、プライバシーを守りながら社会へ届ける手段として生まれたのが、舞台『みんなの家 ひまわりの家』です。

脚本を手がけたのは、埼玉県で10年以上にわたり民生委員として子どもたちや家庭と向き合ってきた佐藤和恵氏(シュガーK)。実在する子どもたちをモデルに描かれた物語には、現役の児童養護施設職員である梛橋雄一氏がプロデューサー・監修として参画し、毎年現場の最新の実情(「トー横キッズ」をめぐるエピソードなど)が丁寧に反映されています。

公演は、実際に児童養護施設で暮らす子どもたちの手紙を読み上げるシーンから幕を開けました。

  • 母親の自殺に巻き込まれ、「自分が母親を殺してしまった」という深い自責の念を抱えて生きる姉妹
  • 父親から身体的虐待を受けていた女の子
  • 両親に置き去りにされ、帰る場所を失って道端で倒れていた男の子

舞台上では、子どもたちが直面してきた厳しい現実が正面から描かれます。しかしそれと同時に、職員手作りのクッキーをみんなで囲んで笑顔を見せる穏やかな日常や、施設職員・児童相談所・医師・経営者・地域の大人が共に悩み、涙を流しながら子どもたちと向き合う姿が描かれていました。

当日は本編の上演に加え、プロデューサーの梛橋雄一氏、コンパスなび代表のブローハン聡氏、そしてNPO法人 夢の宝箱 代表理事の土濃塚達也氏によるパネルディスカッションも開催され、広尾学園高校の高校生や福祉を学ぶ大学生、協賛企業メンバーなど約20名のボランティアスタッフと共に、会場全体で「社会的養護のいま」を考える貴重な時間となりました。

【Furious Greenの社会還元と取り組み】

私たちは企業向けのAI研修・AI導入コンサルティングを通じて培った技術と知見を、地域社会や次世代の子どもたちへ還元する活動を続けています。

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なぜ、AI企業の私たちがこの舞台を支援するのか

今年1月に私たちが実施した「AI体験クラス」では、生成AIを使って自分の言葉から画像や音楽を生み出す体験を通じ、子どもたちに「自分のアイデアを形にできる自信」と「新しい技術にワクワクするきっかけ」を届けることを目指しました。

しかし、どれほど優れたテクノロジーや学びの道具があったとしても、子どもたちがそれを安心して使いこなし、自分の未来を切り拓いていくためには、「子どもたちを日々支える施設職員の皆さまが誇りを持って働ける環境」と、「巣立っていく子どもたちを偏見なく迎え入れる地域社会の理解」という土壌が不可欠です。

  • 直接届ける支援:家庭や教育環境の差に関わらず、子どもたちが最先端のテクノロジーに触れ、自己表現の幅を広げる機会をつくること(AI体験クラス)
  • 土壌を耕す支援:現場で子どもたちを支える職員の皆さまの想いを社会に伝え、周囲の大人たちの理解と共感の輪を広げること(『ひまわりの家』への協賛)

この両輪が揃って初めて、技術を社会に還元する意味が生まれると私たちは考えています。


おわりに —— 技術を扱う企業として、地域と人に向き合い続ける

私たちが本業でご支援しているAIやデジタル技術も、突き詰めれば「人の負担を減らし、人が本来向き合うべき大切な時間を取り戻すため」の道具にすぎません。横浜・みなとみらいに根ざす企業として、地域コミュニティとのつながり(WeWork開港祭・夏祭りへの協賛など)や、次世代を担う子どもたちへの支援は、これからも現場ベースで継続してまいります。

改めまして、素晴らしい舞台を企画・運営された特定非営利活動法人 夢の宝箱の皆さま、脚本・監修・出演者の皆さま、ボランティアの皆さま、そしてご来場いただいた約230名の皆さまに心より敬意と感謝を申し上げます。(当日のより詳しい様子は、夢の宝箱様の公式note開催レポートもぜひご覧ください)

Furious Greenでは、現場に根ざした実践的なAI研修およびAI導入コンサルティングを通じて、企業と社会の持続的な成長に伴走しています。私たちの取り組みやサービスにご関心をお持ちの方は、ぜひ以下のページもご覧ください。

Author
ダラローザソアレス・フランシスコ / CEO, Furious Green
FURIOUS GREEN

AI技術の基礎から実践までを学べる研修で
エンジニアのスキルアップと組織の変革を支援します。

会社名
Furious Green合同会社 (Furious Green LLC)
法人番号
6020003019971
代表者
代表社員 ダラローザソアレス・フランシスコ
所在地
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1
オーシャンゲートみなとみらい 8階
事業内容
・AI技術者育成 / 研修事業
・技術コンサルティング
・AIソリューション開発支援
適格請求書発行事業者
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